「スラック・キーは君たち自身の旅なんだ」 ー Sonny Lim インタビュー

6月19日の「Sonny Lim Slack Key Guitar Workshop」開催にあたって、サニーさんのことを知ってもらうためにメールでインタビューしました。ワークショップ当日により深い話しが聞けると良いですね。


Sonny Lim

Sonny Lim

(2015.5.7 訳:Yuri Ogawa)

MAKALANI(以下M):音楽を始めたきっかけはなんですか?

 

Sonny Lim(以下SL):音楽を始めたきっかけは、たぶん4歳か5歳のころ、両親が演奏し歌っていたのを聴いてからです。

 

M:スラックキーギターをいつから始めましたか?また、先生は誰ですか?

SL: スラッキーを始めたのは10歳の時かな。叔父さんがエレキギターをくれたのだけれど、それがタロパッチのチューニングだったんだよ。お母さんの家で壁にギターをくっつけて、自分の耳も壁に押し付けて壁を通してギターの音を聞きながら弾いていたよ。だってあの頃はアンプがなかったから。僕に最初にスラック・キーを教えてくれたのは、アンクル・フレッド・プナホア*1

*1 Fred Punahoa … slack key guitar player。Waimea Music Festival(1974)で聞くことができる。 Sonny Limのほかに、実の甥Ledward Kaapanaが師としている。Punahoa Specialが有名。

M: あなたのスラックキーギターのスタイルの由来は?また、どのような音楽を聴いて育ちましたか?

 

SL: 音楽は色んな音楽を聴いていたよ、そしてどんなジャンルでも好きだった。ハワイアンミュージックは僕や姉妹たちにとってはとても身近で自然に入ってきたんだ、何故なら両親が演奏して歌っていたのでいつでもその音楽に囲まれていたから。
そして、9歳の頃、コハラのケオケア公園で友達と遊んでいた時に、お手洗いに行きたくなって行ったんだよ。そしたら、誰かが外で演奏していてその音が聞こえてきたんだ。誰が弾いているかは知らなかったんだけど、その音色が、音楽がとても良くってすごく気に入ったんだ。それが、スラック・キーだったんだ。その時に弾いていたのは、なんと、ギャビー・パヒヌイとアッタ・アイザックス!その時は、彼らが誰なのかも知らなかった。そして、それがきっかけでキホアル(スラック・キー・ギター)に興味を持ったんだ。

 

M: スラックキーギターを弾くために1番大切なことはなんですか?

 

SL: 弾いてる時に一番大切なのは、自分の気持ちや心、魂から弾くこと。そして、そこに自分の感情を乗せること。
僕にとってスラック・キーは、リラックスする手段の一つでもあるし、自分の為に時間を使い弾いて、そしてメロディーを聴くことで自分の心を穏やかにしてくれるんだ。僕にとってとても精神的にも大切で、言葉を使わずに感情を表現できるというか・・・メロディーやハーモニーの中に、アコースティックの音そのものが僕の物語を語ってくれていると思う。

 

M: 日本のスラック・キー・ギター愛好家たちに、メッセージをお願いします。

 

SL: スラック・キーは、ギターを使って表現する君たち自身の旅なんだ。通常のギターチューニングでは表現できないハーモニーを造り上げ探し求め、そして、キホアルのサウンドを使って君たちの思い描く画を音楽によって色付けて欲しい。

End


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